43mmのチタンケースを持つ、ダイバーズウォッチに装着した。G10やNATOタイプなどに比べ、ベルトに厚みがあり、フェイスの大きい時計とのバランスも心地好い。だが、厚みが増したことで、軽快感が損なわれた訳ではない。色はライトグレーを選択したが、梨地のチタンケースと相性がよく、リブラインと相まって、私感だが、どこか6B/2617(1950年代頃からイギリス軍で採用されていたストラップ)の現代版といった印象だ。尾錠やキーパーにはヘアライン加工が施されており、ドレッシーな時計よりも、ツールウォッチとの相性が良いように映る。とはいえ、自由な発想が素晴らしい結果を産むことは言うまでもない。私自身、自分の世界観に時計を引き込むためトライアンドエラーを繰り返している。NATOストラップは時計の表情を変える簡単な手段である一方、個性を表現する手段として奥深いものがある。今やNATOストラップは市場に溢れているが、リブラインが織り込まれたストラップは珍しく、ユニークなカラーバリエーションが用意されている点でも、素晴らしい選択肢と言えよう。貴方も、自分だけの時計を"発見"してみては如何だろうか...。